• 株式会社LIXIL物流
    代表取締役社長
  • 宮地 義郎 Yoshiro Miyaji

 LIXIL物流は、住まいの水まわり製品と建材製品の製造・販売をはじめ、幅広い生活関連事業を展開するLIXILの国内物流を担う会社です。通常の物流では対応が難しい住宅やビルの建材・設備、例えば大きなドアやキッチン、バスルーム、割れやすいガラスや衛生陶器などの商品を、安全に、予定通りにお客様のもとへ届けることを使命としています。

 商品をお届けするというのは、メーカーであるLIXILとお客様の信頼をつなぐということでもあります。商品の特性上、お届けの遅れは住宅やビルの完成の遅れにつながり、お客様にたいへんなご迷惑をかけるかもしれません。そのような事態を防ぐため、私たちはメーカー直結の物流会社という特徴を活かして、お客様や商品に関する情報を共有し最適な配送プランをつくるとともに、国内13カ所の主要物流センターと140カ所以上のTC(トランスファーセンター)による物流ネットワークを構築・運営しています。

 近年、物流の現場では労働力不足やドライバーの高齢化、自然災害による道路交通の乱れ、環境負荷など、さまざまな課題に直面しています。これらに対し私たちはLIXILの生産・販売部門やパートナーである運送事業者さま、さらにはお客様のご協力もいただきながら、運送ルート・配送時間の見直しや積載効率の向上、作業の省力化・自働化、省エネ機材の導入などの対応策を取り入れています。

 そのような施策を着実に実行し、今後、LIXIL物流がさらなる発展を遂げるために一番必要なのは、人材であると私は考えています。何よりもまず健康であること、そしてチャレンジする気持ちを持っていること。そのような「人財」とともに、LIXIL物流は最新の物流技術やシステム開発・導入を進めながら、競合他社との共同配送を含めた建材物流の合理化への取り組みや、さらには海外物流網の構築も視野に入れ、成長を続けていきます。

 私たちの目標は、LIXILのパーパスである「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」です。これを成し遂げるためには、商品の開発・製造だけでなく届けるという過程もまた欠かせないものです。LIXILパーパスに共感していただける社員、パートナー企業、お客様とともに、ものを届ける以上の付加価値を持つ物流を実現し、LIXILの成長と建材市場の発展に貢献できる物流会社を目指します。